2019年に観た舞台の感想をかんたんに。6月から10月まで編

2019年観劇記録のつづき~

6月以降に観たお芝居は以下の通り。

黒白珠

なんとも言えない、不思議な手触りの作品でした。

サスペンスでもあり、家族の話でもあり、原爆を体験した長崎の話でもあり。

普通に静かな、家族の話かと思いきや。

それぞれの年代にある葛藤や、子を思う気持ち、親を慕う気持ちなどなど、たくさん内包されてる話でした。

衛星劇場で放映されましたね

また、再放送もあるかも?

松下優也くん・平間壮一くんというめっちゃ踊れるふたりを揃えておきながら、踊らないというね(笑)

でもふたりとも、とっても良かったわ~。

なんと双子なんですよ。役どころが。全く似ていないぞ?(゚∀゚)

まぁ、その「似通っていない」ところがまた、お話のポイントなんですけどね。

松下優也くん演じる勇の、彼女役の清水くるみちゃんがすごく!可愛くてしっかり者。

アニメ声なのにしっかり者(?)の役が多いよね~くるみちゃん。て思いながら観てた。

その叔母さん役の平田敦子さんも。めちゃリアルな「叔母さん」で笑った。

風間杜夫さんと村井國夫さんの、どちらもひとクセあるおじさまコンビも可愛いかったわ~。

高橋恵子さまは女神でした・・・!

あと、植本純米さんが出てきた瞬間から怪しくて、ある意味出オチではないのか・・・と思ったw

期待以上に面白かったですよん。

 

エリザベート

エリザベートって、レミゼほどは好きじゃないんですよ実は。(演出家の問題 ←

でも上演されると2回は観てしまう謎の演目ですね・・・出演者と楽曲の魅力でしょうか・・・

今回は愛希れいかさんが良すぎて大好きになりましたよ!トートは井上芳雄さんで観ました。

2019年のエリザは、全体的に「お芝居色」が強くなってたように感じました!

エリザもレミゼ同様、次の上演が決まってますね。また2回は観ちゃうんだろうなぁ・・・

 

ロックオペラR&J

これはね~、思った以上に良くてビックリした!!

ロックオペラ R&Jを観てきましたよ
佐藤流司さん・仲万美さん主演、鈴木勝秀さん演出の「ロックオペラR&J」を観てきました。パンクでキッチュなロミオとジュリエット、すっごく良かったです!

スズカツさんこと鈴木勝秀さん演出、音楽が大島吾郎さんってことで観に行ったんですけどね。

ものすごく良くて、大好きでした~ん。

サイバーパンクを匂わせつつ、実は原典に忠実だったり古典的だったり。

バランス良くてステキでした!

これもTV放送されましたね

 

キネマと恋人

何も言うことがありません。大傑作。素晴らしかった~!!

期待して観に行ったわけですが

期待の何倍も良くて、もうもう幸せでしたとも

これ、初演を見逃してとても悔しかったんで、再演があり劇場で観られて本当に良かったです!

ウディ・アレンの「カイロの紫のバラ」って映画からインスパイアされた、

というか話はそのままとも言えるんだけど、そこはそれ、ケラさん演出ですから。

日本の田舎、日本人のネジの外れ方、ズルさや可愛らしさが溢れてて、緒川たまきさん演じるハルコを始め、登場人物すべてが愛しくてたまらんです。

架空の方言がね~いいのよ~!

ともさかりえさんの壊れっぷり(?)がとっても好きでしたw

WOWOWで放送ありましたね

もちろん、舞台作品は実際に足を運んで舞台で観る方がいいんだけど、都合がつかないこともある。

だから放映があるのは、とても嬉しいことだと思います♪

みんな、WOWOWと衛星劇場は入っておこうぜ!とオススメしたい(回し者)

 

ドライビング・ミス・デイジー

草笛光子さんと市村正親さん、堀部圭亮さんの3人芝居。

20世紀半ばの、アメリカ南部の話であり、演出は森新太郎さん・・・とくれば、

舞台「パレード」を思い出す

舞台「ミュージカル パレード」を観てきました
気になった舞台は、時間が許せば観に行こうと思っている まみろうです。 ミュージカル「パレード」は、どうするか結構、迷ってた作品なんですけどね、実は。 見逃さなくて本当に良かったと心から思ってます!

と思ったらこれ、原作者が同じ方なんですね(゚∀゚)

ドライビング・ミス・デイジーは映画が有名で、私も好きなんですけど、パレードと同じ作家さんのものとは考えつかなかったわ。

というのも、大きな事件が起こり、ダイナミックに変化していくパレードと違って、ドライビング・ミス・デイジーは本当に淡々としている

何って事件が起こるわけじゃないし。

裕福なユダヤの老婦人と、苦労人だけれどちゃっかりしている黒人運転手のやり取りも、老婦人の息子の会社社長もどこかほんわかのんびり。

でもそのやり取りの奥底には、根強い人種差別がある。

デイジーはユダヤ人として差別される側にありながら、黒人を差別していることに無頓着。

運転手のホークは飄々と駆け引きをしかけて、軽快に生きているようだけれど、やはり根底には「当たり前に差別される憤慨」がある。

デイジーとホークは長い長い時間をかけて友情と信頼を育んでいく。でも劇的な変化は訪れない。

本当に少し、ほんの少しだけの変化が、どれだけ美しく希望に満ちたものなのか。

そして人から差別意識を消すことが、どんなに困難なのかを、じっくりと見せてくれました。

それにね、今の日本で起きてる問題にも通じることがたくさんあるのよね。

独居老人の不安、認知症、高齢者ドライバーの危うさとかさ。

年配の役者さんがやってこそのこういう芝居も、もっと観たいなぁと思った。

 

ピピン

城田優くん主演のグランドミュージカル。

ギリギリまで行けるかどうかわからない!って予定でしたが、ムリヤリ詰め込んで観に行ったw

結果、行って良かったです!

何ってクリスタル・ケイちゃんが素晴らしかったのよ~!

歌がうまいのは百も承知だけど、踊れるしカッコいい!メフィストフェレス的な役どころがとてもハマってて良かった。

お話は目新しいものじゃないけど、城田優くんがフツーの青年なの、新鮮だったな(笑)

宮澤エマちゃんはいつもの感じ・・・可憐に見えるのにあの過剰な感じはなんなんだろねw好き。

ピピンのおばあちゃま役、前田美波里さんと中尾ミエさんがWキャストでしたが、どちらもアクロバットをこなしつつ歌うというね。

私が観た日は美波里さんだったけど、本当にすごかったわ(゚∀゚)

 

オレステイア

4時間ちょっとありました。

でも長くてツライ~つまんない~って時間がまったく無かったのが凄い。いや疲れましたけどねw

「オレステイア」はギリシャ悲劇の「アガメムノン」「供養する女たち」「慈悲深い女神たち」を現代的エッセンスで再構成した、とのこと。

「アガメムノン」はわりと好きな話なのよね。高畑充希ちゃんと白石加代子さんの「エレクトラ」あたりの話。

戦争・家族・復讐と贖罪について、ワイドショー的・事件簿的に演出されてて興味深かった。

生田斗真くんがずーーーーっと舞台上にいるんだけど、台詞はむしろ少なめ。

父親が戦争の勝利のために神託を受けて娘の命を差し出し、それが原因で心を病んだ母が父を殺し、その母をオレステスが殺す。

オレステスは記憶をところどころ無くしていて、それを精神科医が導き出す。

何が真実で、何が正しいのか。罪を犯したらどう償うのか。

問いかけられるというよりは、証拠を淡々と並べられて、

「さぁ、どう裁く?」

と尋ねられているような感覚でした。

生け贄として差し出された娘は趣里ちゃん。可憐・・・!

オレステスの姉・エレクトラが音月桂ちゃん。

最初からヒトじゃないっぽくて、桂ちゃんってすごく「実存感」のある女優さんなので新鮮でした。

エレクトラはこの作品中ではオレステスの内面にいる姉。つまり同一人物なんだけど、そうハッキリと提示されるわけではないのね。

家族の食卓に椅子が足りなかったり、オレステスといやに距離が近かったり。

どこに注目して観ているかで、受ける印象がかなり違うんだろうな。

難解でしたが見応えあった!

 

王様と私

観ましたよ!!ブロードウェイキャストの「王様と私」!!

いや素晴らしかった・・・!

ケリー・オハラさまを間近で観られ、歌声を聴けたことが何より至福でございました。

あたりまえっちゃ当たり前なんだけど、誰1人ヘタな人がいないのよ・・・ブロードウェイすさまじいわ・・・!

パフォーマンスの厚みというか奥行きというか。ケタ違いとはこのことかとしみじみ。

シャル・ウィ・ダンスが華麗でうっとりしたわ~

 

美しく青く

久しぶりにヒリヒリする赤堀さんのお芝居を観たなという感じ。

とは言っても、あいかわらず大事件とか起きないんだけど。いや、起きたんだよね、過去に。

大震災のあと、子どもを亡くして数年経ち、表面は平穏に暮らしている夫婦。

猿害に悩み、自警団を結成するけど成果はあがらず、居酒屋に集まってはどうでもいい話をしている夫と、認知症の実母の介護に疲れている妻。

平和が戻ってきたようでも、普通に暮らす人たちの胸の奥には、小さくて冷たい不満の火がトロトロと燃えている。

そんな人々の暮らしを見下ろしながら、自然は今日も美しい、容赦なく。

生々しくて苦いのに、過ぎていっちゃう。ドラマチックな騒ぎが起きるかと思えば起きない。

でもすごく共感する瞬間があるし、何かを突きつけられたように胸にズシンとくる。

赤堀さんは容易に感動することを許してくれない。しんどい(笑)

向井理くんを舞台で観るのは二度目かな?いやこれ、苦情じゃないんだけどね。顔が小さすぎて、表情が見えないの(笑)

秋山奈津子さんが居酒屋のかみさんで、なんというかヤンキー臭いんだけどステキなの。カッコいい。好きw

赤堀さんがそのご主人で居酒屋の店主。台詞がひと言もなくて、ニッと笑ったり戸惑った顔するだけなのに、めちゃ可笑しくて笑ったw

あと大倉孝二さんが、期待通りでサイコーでした。

ずっと耐えて耐えてる役所の人が、奥さんの電話でキレるシーン、笑いつつ同情したわ!

余談ですけど、突き抜けたような空の「青」って、眺めてるとなんか寂しくなりません?

一瞬なら、「あー洗濯もの乾きそう~」ぐらいで良いんだけどw

あまり長く眺めないようにしてる。

 

けむりの軍団

悪くなかった。うん。古田さんありき、な感じではあったけども。

口八丁手八丁で味方も敵もダマしていく真中十兵衛は、古田新太さんじゃないとあの味が出ないよなってw

個人的には古田さんと、早乙女太一くんの殺陣で元が取れました(゚∀゚)

太一っちゃん演じる莉左衛門が「口下手」って設定なんだけど・・・口下手を超えてヒドかった(笑)※役ですよ

役者さんが口下手を演じるのって難しくないか?w

池田成志さん、ずーっと小汚い格好してるんだけど、様子がどんどん変わっていくのがすごかった。内面の変化が、言動や動きに出る。

大人チームは賢くてしぶとく、若者チームはアツくてちょっとおバカさん。

安定の新感線テイストでした。

7月末は大阪へ。

 

オリエント急行殺人事件

通ったよ~

「オリエント急行殺人事件」を観てきました
アガサ・クリスティー原作の有名すぎるミステリー、舞台「オリエント急行殺人事件」日本キャスト版を観てきました。原作とも映画ともちょっと違うとは聞いていましたが、予想以上にスタイリッシュで軽妙。楽しんできましたよん

ポワロ髭が強烈で最初どうしようかと思ったけど、今なんだか恋しい(笑)

8月に入ってからは池袋で上演でした。せっせと通ったよん

 

オリエント以外は3つ

フローズンビーチ

ケラさんの作品を、鈴木裕美さん演出でやる、ってだけでもう楽しみでしたとも。

奇妙な話なのに、ラストはなんか安心する感じ

女の友情、とかいうより「好き嫌いを超えて一緒にいる意味」みたいな話だなって。

途中、ふっと「この人たちは本当に生きてるんだろうか」と思ったりもした。

 

シカゴ

ブロードウェイキャストの「シカゴ」。米倉涼子さん美しかった~!!

映画版が好きでかなり繰り返し観てるんだけどね、映画に慣れてると舞台版は意外とシンプルなセットだし、話も端折り気味に感じる。

しーかーしー歌とダンスがもう凄くて大満足♪

米倉さんからは「歌いたい!」「踊りたい!」っていうパッションは感じられないんだけど、だからといって浮いてるわけでもなく。

努力で色々こなしちゃうんだろうな・・・持って生まれた美貌に加えて努力家なのだろうな~

と、ヘンなところで感動した(笑)

 

お気に召すまま

満島ひかりちゃんと坂口健太郎さんの「お気に召すまま」。

今まで観たどの「お気に召すまま」とも違ってた。

これは好き嫌いがありそうだ・・・って思いましたわよ。

アーデンの森にしても、宮廷にしても暗い。舞台が暗いのですよ、なんとなく。

しかも客席の一部を完全に舞台として使ってるので、客席が真っ暗じゃない。

全体的に薄暗くて、ちょっと淫靡な感じ。

そこで性的欲望が渦巻いてる。なんともアンダーグラウンドな感じでした(゚∀゚)

特にアーデンの森で過ごしてる人々は、男性同士も「たしなみ」として皆それぞれ関係がある。

特に皮肉屋ジェイクスね。もう、そっちこっちとデキてる(笑)

こういうお気に召すままは初めて観たので衝撃でした。

でもこれ、今回だけの勝手な解釈ではないのね。

シェイクスピアの隠語について、パンフレットに説明があって面白かったです。

WOWOWで放送するよん(明日

 

さて9月。

絢爛とか爛漫とか

めちゃめちゃ良かったわ~これ。また観たい!

デビュー作以降、思うように作品が書けない小説家を中心にした、文学仲間たちの物語。

才能があっても、それを活かして生きたいとは限らず。

書きたい欲求があっても、表せる腕があるとも限らず。

若いからこその、希望と絶望が入り交じったあの感じ。

ああ分かる分かる!ってなる。

明治から昭和へ時代の言葉遣いもすごくステキで良かった~。

役者さん達が瑞々しくて、あっという間に引き込まれちゃった。

また上演されたら、絶対観に行きます。

 

愛と哀しみのシャーロック・ホームズ

カッキーがめっちゃ魅力的でした!

ラディアント・ベイビーのキースヘリング役がこれまでで一番好きだったんだけど、中二病ホームズが一番になりました ←

佐藤二朗さん、フツーのお芝居の方が好きです ←←

息子と観に行ったのよね。彼もとても楽しんでました。上質エンタメでした。

 

私に会いに来て

韓国映画「殺人の追憶」の原作舞台ということで期待しましたが・・・

これは正直、ヒドかった。

役者さんに罪はない。特に藤田玲くん、すごく良かった!

うまくなったなぁ・・・ってしみじみ思ったし。

演出と脚本が好みじゃなかったというか。

もう少し練って、削って欲しかったなぁ。

特に1幕ね。

迷ったけど最後まで観ましたよw

 

死と乙女

これはすごかった・・・

舞台「死と乙女」を観てきました
シアタートラムで上演の「死と乙女」を観てきました。宮沢りえさん、段田安則さん、堤真一さんの3人芝居。濃厚かつ、重厚な作品でした!

段田安則さん・宮沢りえさん・堤真一さんの3人芝居。演出は小川絵梨子さん。

面白くなく作れるわけない(笑)

りえさん凄かったなー。キレイだったし

 

ファクトリー・ガールズ

悪くなかった。

でもカタルシスがなくて、なんとも中途半端でした。

歌うまさんが揃ってて、芝居も皆うまくて、悪くないはずなんだけど・・・

めちゃ良くてまた観たい!という感じにはならなかった。

毎度ですが役者さんには罪はない。

特にソニンちゃん、上手い!!

10月に入りまして

最貧前線

舞台「最貧前線」を観てきました
内野聖陽さん主演の「最貧前線」を観てきました。今、この時に観て考えることに意味がある作品。観られて良かったです!

 

組曲虐殺

舞台「組曲虐殺」を観てきました
井上芳雄さん主演の「組曲虐殺」を観てきました。笑っちゃうシーンも多いのに苦しくて、本当にすさまじい。演劇の力を感じる作品でした。

超上質なヤツを観られて大満足しております。

 

実は最貧前線を観た後、ソワレで「絶唱サロメ」も観に行ったんですが

途中で体調が悪くなってしまい、退席したという。うう残念。

マチソワが厳しい年代になりました・・・というか、気圧が乱高下するとマジやられる。

この時も遠くに台風がいて、なんか知らんけどそういう時ダメなんだよね~

あと、体調不良とは関係ないけど、紀伊國屋ホールの椅子に2時間座りっぱなしは厳しいw

こんなところかな。

 

11月は今のところ、カリギュラと劇団朱雀復活公演、In the Houseの3作品観る予定。

12月は2作品。風博士と正しいオトナたちね。

来年は何作品観られるかなー。感想ブログをちゃんちゃんと書けますように(念

 

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