舞台「終わりよければすべてよし」を観てきました

彩の国さいたま芸術劇場で23年にわたり続けられてきた、「彩の国シェイクスピアシリーズ」
最終作となる舞台

「終わりよければすべてよし」を観てきました。

シェイクスピア作品って全部で37作品なんだ~多いのか少ないのか?と一瞬思いましたが、シェイクスピアって52歳で亡くなってるのね。

劇作家デビューが20代だから、30年くらいの間に37作品作ってる。ってそれはやっぱすごいな!と思い直しましたわ。

さて「終わりよければすべてよし」。そもそも上演自体あまりされない作品だそうで、私も観るのは初めて。

楽しみにしておりました♪

あらすじ

舞台はフランス。
ルシヨンの若き伯爵バートラム(藤原竜也さん)と家臣のパローレス(横田栄司さん)らは、病の床にあるフランス国王(吉田鋼太郎さん)に伺候するためパリに向かう。

バートラムの母ルシヨン伯爵夫人(宮本裕子さん)の庇護を受ける美しい孤児ヘレン(石原さとみさん)はバートラムに想いを寄せているが、身分違いで打ち明けられない。

ヘレンは優れた医師の父から受け継いだ秘伝の処方箋で瀕死の国王を治療し、見返りに夫を選ぶ権利を与えられる。

ヘレンはバートラムを指名するが、バートラムは貧乏医師の娘とは結婚しないと断固拒否。
しかし国王に叱責されしぶしぶ承諾する。

やむを得ず結婚したもののヘレンと初夜を共にする気のないバートラムは
「自分の身に着けている指輪を手に入れ、自分の子を宿さなくては夫婦にならない」
と手紙で宣言し、伊フィレンツェの戦役へ赴く。

ヘレンは巡礼の旅という口実のもと、彼を追ってフィレンツェへ。
そこでキャピレット未亡人(沢海陽子さん)の家に身を寄せ、当地でバートラムが大きな戦功を上げたこと、そしてバートラムが未亡人の娘ダイアナ(山谷花純さん)に求愛していることを知る。

ヘレンは真の妻となるためにダイアナとキャピレット未亡人に協力してもらい、ある計画を実行に移す──

引用元:https://horipro-stage.jp/stage/owayoshi2021

女性はステキ、男は愛すべき馬鹿

もうね、処女処女って言い過ぎよ?(笑)

時代背景はもちろんわかってますが、現代女性としては かーなーりイライラするw

シェイクスピアが生きてた時代には、これを全員男で演ってたわけで、そう考えるとだいぶ薄気味悪い。

純潔なるヘレンは美しく聡明で精神的にも強い。

誰にも治せなかったフランス国王を父から受け継いだ処方箋でちょちょいと治しちゃう(まぁ2年近くはかかってるみたいですけど)。

バートラムの母、ルシヨン伯爵夫人にも愛され信頼されているし、男たちからぜひにと求婚されている、のに。

のによ。

ヘレンの本命、バートラムからは

「身分が低すぎて結婚なんてできません!!戦場へ行った方がマシ!!」

て言われちゃう!!

人妻となり一層美しさと色気を増した石原さとみの求愛を、はねのけられる男なんているか?!
(※役と中の人をごっちゃにしてはいけません

偶然、バートラムが懸想している女性に出会えたり、自分が妻であることを信じてもらえて協力を得られたりと、シェイクスピアあるあるな都合の良さもありつつ、まーー笑った笑った(笑)

特にパローレスが罠にかかって「それ言っちゃダメ」なことをドンドン言っちゃうとこ、もう可笑しくて!

ここのシーンで、知られたくないことをバラされた時の河内大和さんの表情がサイコーでした(笑)

パローレスは十二夜で言えば執事のマルヴォーリオみたいな情けない状況に陥るわけですが、横田栄司さんこういうのめっちゃ巧いよね。

ご本人は押し出しも立派なカッコいい男性なのに。あ、だからよけい可笑しいのか??

マルヴォーリオとの違いもありましたけど。パローレスにはラスト、思いも寄らない救いがありました。

 

あとね、フィレンツェでダイアナに迫るバートラムの様子もかなり笑っちゃう。

もうダイアナが欲しくてたまらなくて、でも引き換えに家に代々伝わる指輪をくれと言われて(ここにはある策略が)

「・・・か かしてあげよう・・・」

って苦しい顔して言う。その顔と声の調子が絶妙w

 

さて笑ってばかりで終わるわけ無いのがシェイクスピア。中盤からラストにかけてはちょっとスリリングな展開に。

特に終盤、詰め寄るフランス国王と詰め寄られて焦るバートラムはもうサスペンスの域。

ここは鋼太郎さんと藤原竜也さんの芝居をじっくり楽しめて良き。

お芝居全体が、女性陣は凜としてステキだけど男どもは大抵おバカさん、という具合に進む。

その中に、身分にとらわれて中身を見ない愚かしさとか、愛欲から不実な行動を取ってしまう弱さとか、そういう「人の愚かさ」もチクリと含まれてました。

 

俳優さんたちもみんなステキ。

個人的に大好きな宮本裕子さんが大活躍で嬉しかったわ~

宮本裕子さんといえば「駆込み女と駆け出し男」の玉虫(手首から先がない間者の女よ)がとても印象的でしたけど、シェイクスピア劇にもたくさん出てらしたんですね。

その昔、ピーター・パンも演じられてたとか。知らなかった。

美しく気高く、公平で寛大な伯爵夫人は、滑舌も明瞭でシェイクスピアの歌うようなセリフが気持ちよかったです。

 

さとみちゃんは映像のお仕事の方が多いけど、舞台での輝きも素晴らしいもの。

忙しいだろうけど今後も舞台にもコンスタントに出て欲しい~

シェイクスピアは佐藤健くんと演ったロミオとジュリエット以来、2作目なんだそうですね。
なんか意外。

あの可愛らしい外見からは想像できない凄みのある声と表情で惚れますw

美しい舞台セットと衣装の色彩、台詞と音楽をとことん楽しみました!

 

彩の国さいたま芸術劇場は間引き席での販売ではなかったようで、客席は満杯に近かったのね。

そこに最近行ってた劇場の状況との対比を感じて、実はちょっと胸が痛んだ。

あれやこれやの作品も、こうやって満杯のお客さんに観てもらいたかったはずなのにね・・・って。

一日も早く、前のような状況に戻って欲しいものです。

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