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舞台「さよならソルシエ」を観てきました

観てからけっっこう時間が経ちましたけど、ミュージカル「さよならソルシエ」を観てきました。

2016年3月17日から3月21日で8公演と短い公演でしたが、この演目で

「2.5次元ミュージカル悪くないじゃん」

と思えた。そんな舞台でしたよ~

コミックやゲーム原作が悪いとはもちろん思わないけど、ビジュアルを似せることに注力してて歌や芝居は後回し。ファンが買うから物販だけはやけに充実。みたいなのはやっぱり、観てて楽しくないじゃない。

そういうのだったらキビしいな~と思いつつ行きましたが、心配無用でした!とても良かった~

 

原作は穂積さんのコミック。何を隠そう、わたくしは原作ファン

 

なのでまぁ、原作がどう料理されるか、ってのはどうしても気になりましたけど、世界観は壊されていなかったと思うし、何より美術と曲が好きでしたよん。

会場はZeppブルーシアター六本木でした。行きにくいよね、あそこ(笑)

 

さて、あらすじですが、ソルシエとは魔法使いのことだそう。で、お話の主人公は画商であるテオドルス・ファン・ゴッホ。彼には画家の兄がいた。

フィンセント・ファン・ゴッホという兄は、後世に名を遺す天才画家。しかしこの物語の時点では、まったく無名の画家であり、放浪の人だった。

画商として頭角を現していたテオドルスだが、当時のパリ画壇は権威主義であり、自由な作風などは相手にされなかった時代。

テオはそれに反旗を翻し、兄をはじめとした若く才能に溢れた画家たちの絵を、世界に広く紹介しようとしていた。結果、芸術アカデミーから忌み嫌われることになる。

アカデミーと敵対しながらも新しい芸術を一般のものにしようと画策するテオは、誰よりも兄・フィンセントの才能を理解し愛していた。しかしその心の奥深くには、ある想いも潜んでいる。

テオはアカデミーとの対決をも利用し、フィンセントにある決意をさせる。そして画家として本格的に花開こうという矢先、フィンセントは暴漢に襲われ死んでしまった。

これからという時に死んでしまった兄・画家ゴッホの絵を、多くの人が観たがるようにするためには、どうするか─────

テオのある策略により、ゴッホは炎の天才画家として、強烈に人々の心に残ったのだった。

と、いうお話。

 

ところどころボカしてあるのは、原作を読んでほしいからです(笑)

電子版なら、今このブログを読んでくださってるそのデバイスで、今すぐ読めますよ!(たぶん)
>>さよならソルシエ(電子版)

2巻と短いのですぐ読み終わります(きっと)

最初はね、魔法使いって誰を指してるんだろう?って思いながら読んでましたが、やっぱりテオなんでしょうね。

着想と構造がステキだなーと感じたお話だったので、これをミュージカルで表現するとどうなるんだろーね。と思いつつ観に行ったというわけです。まぁ、テオ役の良知真次くんとフィン役の平野良くんも好きだし、悪くないだろ~と。

 

で、舞台の方ですけど、一番好きだと思ったのは美術。白黒のシンプルな書き割りが舞台上にポツンとあるのを見た時は、正直どうなるのかと思いました(笑)

でもそれをスクリーンにして、さまざまな色や形状が映し出されるの~。美しかったし、予想外でもあって嬉しくなったなぁ。

出演者は男の子ばっかりだけど、まったくむさ苦しくないのはさすが美形ぞろいって感じ(笑)

曲も穏やかで優し気な曲調のものが多くて、私は好みでしたよん。欲をいえば、若い画家たちが歌う場面ではもっと情熱的な1曲が欲しかったかな・・・とは思う。全体的にトーンが同じように感じたので。

歌唱はね、みんな良かったけど、泉見洋平さん演じるジェロームの「欲望」が強烈に良かった!作品中では悪役ポジションなんだけど、めっちゃカッコ良かったし色っぽかったわ~。

平野くんは「素でやってんの?」と思うくらい、力みを感じさせないふんわり加減。原作のフィンほどおバカさんに見えないのが、ちょっと残念だけど(笑)

怒りの感情を持ちあわせない、ある意味残酷なほど純真なフィンを体現してたと思います。

そして良知くんね~、私、良知くんって正直、演技がうまいと思った事ないんです。ごめん。でも好きよ、声が特に(笑)

なんていうのかな、芝居をしてるというより、その役にふさわしい型を決めてるっていうのかな。見るたび、そんな印象が残るんですけど、今回それがテオ役にピッタリ、はまってたと思う。

テオは心の中にずっとあった「ある想い」を、ずっと誰にも見せないで生きてる。周囲が呆れるほどフィンを自由にさせながら、その想いはテオの心身の奥深くに沈み込んでる。そしてテオは、フィンにさえそれに気づかせないでいる。

誰にも心を開いていない、本心を見せず徹底して役割を演じるテオの振る舞いに、良知くんの動きも歌もピッタリ合ってた。テオひとりが芝居がかった動きをすることで、フィンの軽やかさと浮遊感が際立ってたと思うし。

そのへんは、演出上の狙いもあったんじゃないかしら、なんて思いながら帰ってきましたよん。

原作でも印象に残る、ハットを目深にかぶるしぐさは本当に綺麗でカッコ良かった。

舞台版は8月にBlu-rayとDVDが発売になるそうです。劇場で予約はしなかったんだけど、やっぱり買おうかなと思ってるんだ~

と、いうわけで、さよならソルシエは大人の鑑賞に堪える2.5次元ミュージカルだった、って話でした~

  カテゴリー:観劇・映画  



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