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2015年11月末、舞台「スポケーンの左手」を観ました

世田谷パブリックシアターと同じ場所にある、シアタートラムで「スポケーンの左手」を観ました。

座席は対面式で240くらい、登場人物は4人だけ。

こういう小劇場・少人数でのお芝居、大好き~。今年は小劇場に縁のある年だったなぁ。

ステージは中央の床部分で、高さがない。というか、浴室にあたる部分はくぼんでて、最前列の観客より低いというね(笑)

たまたま最前列が取れまして、ものすごい臨場感を楽しんできましたわ。

 

題名を聞いただけではお話がまったく想像できないこのお芝居、ものっっすごく、面白かった!

岡本健一さんと蒼井優ちゃん演じる詐欺師カップルと、成河くん演じる元ヤク中(更生したのか不明)のホテルマン、中嶋しゅうさん演じる37年間自分の左手を探し続けている男、の4人が、被害者になったり加害者になったり。

不気味で真剣で狂った話なのに、ものすごく可笑しいの(笑)

しみじみいいお芝居みたなーと思いました。

 

↓↓↓↓↓ ここからあらすじ ↓↓↓↓↓

アメリカの小さな町のホテル。カーマイケル(中嶋しゅうさん)がベッドに座り、片手でタバコを出し、オイルライターで火をつけて吸う。外線をかけるが相手は留守の様子。どうやらかけた先は母親の家だったようだ。

電話を切り、クローゼットを開けると、中から手足を縛られたトビー(岡本健一さん)が転がり出てくる。

生死不明の男を無造作に扱い、タバコを吸い続けているとノックの音が。男をクローゼットに隠し、ドアを開けると、立っていたのはホテルのフロントマン、マーヴィン(成河さん)だった。

マーヴィンはなかなか要件を言わず、カーマイケルを苛立たせる。

最終的に、「銃声が聞こえたから様子を見に来た」と告げるも、カーマイケルに車の音だろう、と言われ、しぶしぶ戻る。

 

カーマイケルがひとりになると、そこへ息せき切った女が駆け込んでくる。彼女はマリリン(蒼井優)。クローゼットに入れられていたトビーの恋人で、ふたりはどうやら小悪党のようだ。

カーマイケルは37年前、切り落とされた自分の左手を探し続けているという。その話を聞きつけ、だまして金をせしめようとしたのだが、目論見が外れトビーを人質に取られていたのだ。

マリリンは自宅から、以前博物館から盗んだ黒人の手首のミイラを持って来た。

「古いから黒くなった」と言い張るマリリンに激怒するカーマイケル。

殺されるかもしれない恐怖にかられ、トビーは「家に別の手首がある」と嘘をつく。

カーマイケルが自分で捜しに出ることになり、逃げられるかもと思ったのもつかの間、カーマイケルは2人に手錠をかけて拘束した。

そして部屋にガソリンをまき、ロウソクが燃え尽きると引火する装置をセットして出ていった。

 

なんとかしてロウソクを消そうとするトビーとマリリン。カーマイケルのスーツケースに、何か役に立つものが入っているかも、と引き寄せ開けると、中には無数の手首が詰まっていた。

あまりのことにパニックになっているところへ、フロントマンのマーヴィンがやってくる。マーヴィンは手首だらけでガソリンがまかれた部屋と、手錠で拘束されている2人を見ても動揺しない。

そして2人を助けるどころか苛立たせる事ばかりする。

マーヴィンは薬物の乱用で逮捕歴があり、更生のためにこのホテルで働いているのだが、以前トビーに薬を売ると騙され金を獲られたことがあると言う。

トビーには覚えがないようだが、そのくらいのことはしていそうな男だ。

 

マーヴィンはカーマイケルとトビー達の対立をけしかけるようなことばかりする。戻ってきたカーマイケルはマーヴィンと対峙。会話の中で、カーマイケルは線路に押さえつけられ左手を失ったと聞くが、その話には大きな矛盾があった。

カーマイケルは本当に、左手を他人に切られたのか?スーツケースにあった、刺青の入った手首の持ち主は?

トビーとマリリンは手錠を外され逃走。カーマイケルは散らばった左手をスーツケースにしまい、旅立ちの準備をする。マーヴィンはフロントへ帰っていった。

それぞれはまた、それぞれの人生に戻っていく。

↑↑↑↑↑ あらすじここまで ↑↑↑↑↑

 

グロいのに笑っちゃう、不思議なお芝居でした(笑)

パンフレットもインタビューが多いし、対談もあって楽しかった

 

4人ともね、とにかく上手いし可愛かったりするんだけど、特に成河くんの人物描写がすごかった。なんともいえず不気味でトボけてて、一人でずーっと独り言を言ってるようなシーンがあるんだけど、すごく引き込まれて観てしまったわ。

中嶋しゅうさんの佇まいもいいし、蒼井優ちゃんには珍しく、頭が軽くて はすっぱな女の子も新鮮だった。

そして岡本健一さんが若々しくて!驚いた!!(笑)

配役を聞いた時、

「え、優ちゃんと成河くんがカップルじゃないの?」

と思ったんだけどね。年代的にさ。でも優ちゃんと健一さんのカップル違和感なかったです。

 

作中での人種差別や過干渉な親の描写は、不愉快な話題なんだけどあまりに極端なので笑ってしまう(笑)そして奇行に走る人や、人とちょっと違う道を進んじゃった人への愛情みたいなものを感じましたね~。

誰も死なないし、悲惨な結果にならないし、結局誰の人生の、何事も変わらない1日を切り取ったお芝居。ほんっとに面白かったです!

再演があれば必ず観に行きます。次も小さな劇場でがいいな~!

  カテゴリー:映画・観劇  



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