2021年10月~12月の舞台感想

スポンサーリンク

毎年のように感想記事が間に合わなくなる時期が来るw

観たその日に書けるのが理想なんですけどね~なかなか出来ないわん。

というわけで記事にしてないやつの感想を簡単に書いておく

ミュージカル オリバー!

大変申し訳ないんですが、Not for meでした。キャストも音楽も美術もステキだったんだけどな~。

ミュージカル『オリバー!』

濱めぐナンシー、市村フェイギン、大矢臣くんドジャー、小林佑玖くんオリバー、壮麻さんサワベリーと私的ベストメンバーの回を観たのよ。

臣くんのドジャーはもう!

他のお子たちも良かったんだけど・・・何が不満だったのか自分でもよくわからん。

たぶん、お話の運びがしっくりこなかったんだと思う。うん。

五番目のサリー

「アルジャーノンに花束を」「24人のビリー・ミリガン」作者のダニエル・キイス氏原作「五番目のサリー」。

アルジャーノンとビリー・ミリガンは読んだことがありますが、五番目のサリーは読んだことがなかったので、いつにも増して新鮮な気持ちで観られました(?)

「五番目のサリー」 | M・G・H

二重人格といえば「ヤヌスの鏡」(古い)か「三つ目がとおる」(さらに古い)な年代のわたくし。

映画なら「ファイトクラブ」とか?「エンゼルハート」や「サイコ」もそうだよね。どうしてもサスペンス色の強いものが多くなりがちだけど、五番目のサリーはそういう内容ではありませんでした。

映画だとハル・ベリー主演の「フランキー&アリス」とか。むかーーーーしの映画で、「イブの3つの顔」っていうのがあるんですけど、それとか。

そういう、複数の人格が、ある人物の中に存在することで起きる事件を描いた作品じゃ無かったの。

なぜそうなったのか、ならない人との違いは何か。そういった点にフォーカスしたお話だなと思いました。

多重人格だと何が困るのか。どうしたらひとりの人格に統合できるのか。統合することで得られることは何か。

人格が分裂せずに暮らしてる私たちの中にも矛盾は必ずあって、分裂を起こしてしまった人との違いはそう大きくない、ってこともしみじみ感じたわ~。

主演は彩吹真央さん、演出は荻田浩一さんでした。真央さんの演じ分けがすごかったし、キャストさんみんなステキでしたよん。

・・・すみません、失礼を承知で言いますが、わたし荻田さんの演出作品で「良かった」と思ったのは初めてでした。

とても良かったです~!

イモンドの勝負

どんな話だったかと聞かれたら、「説明できないけどひたすら面白かった」としか言えない。

そんな芝居でしたw

ナイロン100℃ 47th SESSION 「イモンドの勝負」 | 【公式】株式会社キューブ オフィシャルサイト

なんかもうね、「えっ今のなんだったの?どう受け取れば?!」って半笑いになってるうちに、ヘンなゾーンに入っちゃってw

しまいには山内圭哉さんがドアをバーン!て開けて出てくるだけで可笑しいという(笑)

めっちゃ笑って観てましたが、あとから、演じる方は難しいんだろうな~と思っちゃったわ。

ザ・ドクター

大竹しのぶさん・橋本さとしさん・橋本淳さん・宮崎秋人さん・村川絵梨さんと、好きな俳優さんしか出てないじゃん!

それに題材がとても興味をそそるわ・・・と観に行って、3日間くらい頭抱えてました

ザ・ドクター | PARCO STAGE -パルコステージ-

提示される問題が多すぎるし、あちらを立てればこちらが立たず状態で、いったいどこに主軸を置いて問題を考えたらいいのかわからなくなる。

観た後は誰かとこんこんと話したくなるような芝居でした。

人種、ジェンダー、宗教と科学の優先度、持つ者と持たざる者の隔たり。自分にはなんの先入観も、差別意識もないと思って観てると、ところどころでこちらの中にある差別の感情を自覚させられてギョッとする。

そういう仕掛けがあちこちにあって、すごく居心地悪くなるんですよ。

そして同時に、自分自身が帰属しているカテゴリについて考えてしまう。地域、性別、年代、既婚、性的嗜好、宗教、文化的思考などなど。

「わたし」はたった一人だけれど、いろいろなカテゴリに属していて、それぞれの中でふさわしい顔をしたり、発言したりしてるつもり、なんだけど・・・

そのことが誰かを蔑んだり、踏みつけたりすることになってないだろうか。

常日頃、フラットでありたいと思っているけど、たぶん全然できてないんだよな、と思い知らされたのでした。

ミュージカル ハウ・トゥー・サクシード

初演は見逃したんで今回こそ~と観に行きました。ローズマリーがふうかちゃんだったし。ふうかちゃんと松下優也くん、すっごく良かった!

ミュージカル ハウ・トゥー・サクシード | ラインナップ | 東急シアターオーブ

もうとにかく皆かわいかったわん

お話はベタだし、「♪秘書はおもちゃじゃなーい」とか当たり前だろコラ!ってとこもありますが(時代性

まー楽しかった!

ミュージカル 蜘蛛女のキス

わたくし、ウイリアム・ハートとラウル・ジュリアの映画が大好きでございまして、たしか20歳くらいだったかな~。映画館で観てすっごい衝撃を受けたのよね。

映画を観た後、原作者のプイグ氏のこと、アルゼンチンのことを少し調べたりもして、自分は本当に弾圧とは無縁で生きてきたんだなぁと。

うんと若い頃は、自分はマイノリティで差別される側だと思ってましたが、そんなのただのひがみだったと思い知らされた作品。

舞台はストレートプレイも観たことがなかったので、今回初めてみましたよ。

ミュージカル『蜘蛛女のキス』 | 【公式】ホリプロステージ

開幕直後はちょっと評判が芳しくなかったみたいなんですけど、私が観た時はすごく良くて・・・ネットで観る感想も、「初日とは全く違った」的なものがあって。

お芝居はどんどん変わっていくものとは思ってるけど、そんなに違ったのか~と驚きましたよん。

安蘭けいさんがもの凄くステキで、石丸幹二さんがヒリヒリと悲しくて、ラストはもう泣けてしかたなかった

泥人魚

ひっっさしぶりの「わかんない」お芝居でしたw

泥人魚 | Bunkamura

詩的、というのはひとつキーワードだし、諫早の干拓事業をモチーフに、衰退する産業、生き方を変えること、使命を帯びて生きることなどを謳った話。と受け取ることも出来るんだけど・・・

なんのためにあのエピソードあったんだろ?って思う点もあったし、オムツをあんな広げる必要あったの?w

役者さん達はもう素晴らしくて、宮沢りえさんが全部もってった感もありつつ、六平直政さんもさすがだったし、愛希れいかさんの莫連女めっちゃ良かったし。

磯村勇斗さんもアングラ青年ぶりがハマッてて良かったです。

個人的にはもっと小さい会場で観たかったな~

海王星

私にとって寺山修司といえば「毛皮のマリー」とか「身毒丸」。海王星も、そういう感じかなと思っていたらだいぶメルヘンでした。

いや、ほんわかでは終わらないけど。

海王星 | PARCO STAGE -パルコステージ-

清水くるみちゃんが「GOYA」「HOPE」に続く大活躍でめっっちゃ良かった~

松雪泰子さんと山田裕貴くんのロマンス、って言葉で聞くとちょっと違和感だけど(失礼)、全然お似合いでちょっとビックリ。

父の再婚相手になるはずだった女性と恋に落ちる~って寺山先生また「母」ですか

笑っちゃうポップなとこと、ゾッとする露悪趣味的なとこがかわるがわる現れて情緒が不安になるんだけど、悲しいラストがなんだか美しく感じて不思議な後味でした。

ミュージカル ストーリー・オブ・マイ・ライフ

前々から観たいーと思ってて、今回やっと観れたやつ。

ミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』 | 【公式】ホリプロステージ

平方元基さん・田代万里生さんペアで観ました。も~すんごく良かった~!!

平方さんに色気を感じたのは初めて(コラ

こういう、すれ違い行き違う心って永遠のテーマですよね。ある意味、スリル・ミーと表裏一体に感じるお芝居でした。

万里生さん凄かったなぁ。またぜひ観たい!小西遼生さんにも演ってほしい!!

ミュージカル フィスト・オブ・ノーススター 北斗の拳

2021年の大トリを飾るにふさわしい作品でした~曲が良い!みんな歌が上手い!!

ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』 | 【公式】ホリプロステージ

世界観が保たれつつ、ちゃんとグランドミュージカルだったのが本当にすごい!

大貫さんの身体能力はもちろん、皆さん動きがキレまくりでほんっっと凄かった~。

平原綾香さんユリアで観たんですけどハマり過ぎててもう。平原ユリアまた観たい~

同じキャストを揃えるのは大変そうですけど・・・ぜひ再演して欲しいです。

次は夫と息子も連れて行く(決意

2021年10月~12月の観劇記録でした~

あ、私の愛する小西遼生さんが出演されてたSLAPSTICKSも観てますが、それはまた後ほど書こうと思いまーす

コメント