舞台「Japanese Musical 戯伝写楽2018」を観てきました

東京芸術劇場プレイハウスで上演中の、Japanese Musical 戯伝写楽2018。

こちらを観に、池袋へ日参中のまみろうです。

池袋だと、埼玉から通いやすくて有り難いですわ。ほほほほほ。

事情が許せば全公演通いたいんですけどね・・・

こんな私にも社会生活というモノがありまして(背後で夫がまだ足りないのかと呆れ顔

 

さて戯伝写楽、8年ぶりの再演だそうです。

2010年版のはDVDで観ましたが、あまりリピって観てはいませんでした。

私の愛する小西遼生さんが可愛らしい、特典映像ばっかり観てたというね。すまん。許して。

前作からの続投は主演の橋本さとしさん、小西遼生さん、東山義久さん(今回は栗山航さんとのダブルキャスト)、そして音楽の立川智也さん。

あとは総入れ替えで上演されております。

今回ね~、もうひとりの主役、「おせい」役が中川翔子さんで、しょこたんの舞台を観るのは2作目だけど良い!好き!

エキセントリックで、面白がるツボが人と違う女の子。ちょっとヘンで危なっかしくて、でもなんだか目が離せない。すごく良いです!

発展途上な感じがするのが、なんだか妙に色っぽくもある。個人的には、前作の美しい、完成された大人の女性なおせいちゃんより好きです。

 

さてさて、ネタバレ気にせず感想を書いていきますね~、知りたくない人はこの先は読まないでね!

あらすじはだいたい、こんな感じ。

 

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時は寛政五年、喜多川歌麿の美人絵が大人気を博していた江戸に、絵で身を立てようと目論む斉藤十郎兵衛(橋本さとしさん)がいた。

彼は自分の絵を売り込もうと、版元である蔦屋重三郎(村井國夫さん)・絵師の喜多川歌麿(小西遼生さん)・狂歌師の大田南畝(吉野圭吾さん)の酒席に割り込むが、絵の才はないと断じられてしまう。

町中で喧嘩騒ぎを起こした十郎兵衛はツレの与七(栗山航さん・東山義久さん)と共に逃げるが、喧嘩の最中に似顔絵描きをしていた娘が、一緒に付いてきてしまう。

おせいと名乗る彼女は、あちこち旅をしながら絵を描いているという。その絵は誰の絵にも似ていない、不思議な魅力をたたえた絵だった。

この絵を自分が描いたことにして売り込んだら、ひと儲け出来るのではないか、と考えた十郎兵衛は、再び蔦屋のもとへ。

絵をひと目見て気に入った蔦屋は、身代をかけて売り出そうと決める。しかしその一方で、この絵は十郎兵衛が描いたモノではない、と見抜いてもいた。

成功し、自分を見限って離れた歌麿の鼻を明かすためにも、写楽と画号を決めたこの絵師を、なんとか一流の売れっ子にしようと考える蔦屋。

蔦屋の目論み通り、写楽(おせい)の絵は江戸の町で賛否両論を巻き起こす。

日に日に評価が高まる写楽だが、絵師としての目が鋭すぎるおせいは、やがてあるものを描くことに取り憑かれてしまい・・・・

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ミュージカルですから、皆さん歌います。みんなすっごい良い声です。そして曲がいいのよ~楽しい!

ラテンだったりバラードだったり、バラエティ豊かで楽しいし、曲調も豊かで耳に残る。

セクシーな曲もいくつかあってね・・・浮雲&ガールズが歌う「♪火 メラメーラ(※曲名にあらず」は、かなり好き!

そろそろ歌えそうよ(笑)

浮雲と歌麿のデュエットもね。あのシーン、なんだかちょっとムード歌謡ショーみたいなことになってますが、観るたびうっとりします。

色っぽいよふたりとも・・・(息切

 

舞台セットは簡素な感じですけど、動きが大きくて観ていて楽しいです。

そして衣装がとってもステキ。特に花魁・浮雲と、喜多川歌麿の衣装は隅々まで眺めたい。花魁は豪華でキレイだし、歌麿せんせいは文化界の成功者として、粋で華やか。

浮雲は物語後半に進むと凄絶な状況になり、姿も一変。でも花魁の扮装を解かれてからが美しいし、凄みがありますわ。

喜多川歌麿役の遼生さん、和服でもシルエットが縦長で本当に綺麗よ!

後頭部は夜会巻き、顔のサイドに垂らし巻き髪と、ちょっとキャバクラのママみたいになってるけど(失礼な

色っぽいので許す。メイクさんありがとう。

 

栗山くんは舞台で観るのは初めて。ひたすら可愛い(笑)勢いもあるけど自分の中にキッチリ算段もある、与七は期待以上に良かった。

まだ公演期間前半なので、東山義久さんの与七は観られてないんだけどね。東山さんの与七も楽しみ。

可愛いといえば、大田南畝役の吉野圭吾さんが!

可愛くて!!

歌ったり踊ったり、セリフの声のトーンがコロコロ変わるのもさすが。芝居は締めつつ、ところどころでカマして来るので見逃せない(笑)

 

写楽をはじめ、歌麿、蜀山人、豊国(は、名前だけだけど)、北斎と、歴史上に名を残してる芸術家達の名前がポンポン出てきて楽しいこと楽しいこと。

江戸時代の大カルチャープロデューサー、蔦屋重三郎もね。

蔦屋重三郎は絵だけでなく、曲亭馬琴、十返舎一九、山東京伝などなどの黄表紙(今でいう雑誌みたいなやつ)をどんどん世に送り出した人。

ご本人は文化的素養にもセンスにも恵まれ、勝負どきを見極めるのもうまかったんでしょうね。その蔦屋を村井國夫さんが演じてらして、めっちゃカッコいいっす!

 

すごい腕と目を持った絵師が次々出てくる中、主役の十郎兵衛には全く、芸術的素質がないのが面白い。

良くも悪くも十郎兵衛は「ただの人」。芸に対する執着もないし、腕もない。そして人に優しい。

愛嬌も色気もあって、テキトーなのになんとなく憎めない十郎兵衛は、さとしさん本当にピッタリ。

言い方がアレですけど、身体がムダに大きい(十郎兵衛が、よ)のもなんか、十郎兵衛という人間のスケール感が出てハマってるなーと思う。

十郎兵衛の優しさが、ひとり大成功者として出てくる歌麿の厳しさと、良い対比になってるのもいい感じ。

 

十郎兵衛は騒動の渦中にいるけど、実は巻き込まれているだけで自分で事を起こしちゃいないのよね。

なにごとかを成し遂げてやるという覚悟も足りないし、そもそも自分の器がよく分かっていない。

そこいくと、歌麿せんせいは厳しい。

「裸にならなきゃ(むき出しの自分と向き合わないと)てめえのもの(器)が大きいのか小さいのか、わかりゃしない」

と花魁・浮雲(壮一帆さん)に言う。つまり歌麿には自分の器が分かってる。

だからこそ、のちの北斎・鉄蔵(山崎樹範さん)が他にかまけて、しっかりと絵を描かないことに怒る。

 

そうなのよ、遼生さん演じる歌麿は、クールビューティーな見た目と相まって一見冷たーく感じるんだけど、ところどころアツいのよねー。

天賦の才で成功しただけでなく、自分の武器がなんなのかが分かってる人。大衆が何を欲しがってるのか、長く欲しがり続けられるためにはどうするのか。

それを常に考えている人で、真に絵の探求をする芸術家というより、やり手の実業家のようでした。

 

遼生さんのあの声で、鉄蔵をバシッと叱るシーンを観てると、私もあちこちアツくなるわ~(何言ってんだ

壮さん浮雲にお酌されて、薄い盃で酒を飲んでるとこなんて、双眼鏡で観てたら動悸がするほど色っぽかった。なんだろあの目つき。盃を持つ手指の色っぽさ。

やばい思い出しても動悸がする/////

って、話がすぐ小西遼生の色っぽさになってしまうのはお許しください。

しかし劇場で観てくださればわかります。かなりの確率であなたもそうなります(言い切った

劇場で観るのがムリなら、後からDVD出ますんで買って観てください。以上、遼生狂いからのお願いでした(頼みます

 

物語の後半、壮絶なことになっていくおせいを、しょこたんがヒリヒリくる熱量で演じてます。毎回、ここは息をのんでしまう。

そんなにまでなっちゃう、その理由が十郎兵衛には分からない。彼は「ただの人」だから。

でも、腕を持って生まれ、表現することに取り憑かれた人なら、それが当然とわかってしまう。

それが与七のセリフだし、そこへ手を出したら後戻りは出来なくなって、職業画師としての自分が終わるのが分かってる、それが歌麿のセリフだと思ってます。

でもね、歌麿にも、写楽の異類な才能への強烈な憧れと嫉妬があるのよね。今回、歌麿のソロナンバーとして追加された曲では、その心情が歌われてて苦しくなります。

へんな連想かもだけど、この場面をみるといつも、映画の「LA LA LAND」を思い出すの。

あれも、ラブストーリーのようで、その実

「表現することに取り憑かれた悦びと、やっかいさ」

を描いた作品だと思ってるから。なんだか通じるものがあるように思うのです。

 

そんなこんなで楽しんでる最中ですが、まだ始まったばかり。とても良いのでたくさんの人に、ぜひ観て欲しいなぁ。

男性も楽しめると思うし、絵を描いたり文章を書いたりが好きな人は、もうゼッタイ観た方がいいよ!と言いたい。

戯伝写楽2018は東京芸術劇場プレイハウスで2018年1月28日まで。2月は久留米、名古屋、兵庫で地方公演もありますよん。

お勧めです。ぜひぜひ~

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