ミュージカル「フィスト・オブ・ノース・スター 北斗の拳」を観てきました

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昨年(2021年)度肝を抜かれた日本オリジナルミュージカルが早くも再演!

しかもなんと遼生さんが出演なさる!!

会場はbunkamuraオーチャードホール、上演期間は6日間8回公演

大千穐楽は福岡キャナルシティで!

という情報を聞いた時の私の気持ち、わかっていただけるかしら?笑

ええもうしっちゃかめっちゃかですよ。段取り段取り!根回し根回し!!

あっ、福岡最終はちょうど連休だし息子氏もつれていこうかな?

その間、母をどうしよう、ケアマネさんに相談だ!

などなど怒涛の準備期間を経て、無事に観に行くことができましたよミュージカル北斗の拳。

主演の大貫勇輔さんを筆頭に、とんでもない身体能力を見せてくださったキャストの皆さんには、

「体を愛えよ」

とお伝えしたい。ホントしっかりケアして、次の活躍に備えてくださいまし!


 

本当に素晴らしい演目で、キャストの皆さまのすさまじいエネルギーをこの身に浴びて楽しむことができました。

上演してくれてありがとう!って気持ちでいっぱいですわ。

北斗の拳は私が20代の初めに少年ジャンプで連載されてました。

30年以上経ってミュージカル化されるとは、だれも思ってなかったよねきっとw

2021年の初演時も、「あれをどうやってミュージカル化すんのさ?!」って思ったし。

でも観たらビックリのクオリティ。今回は更にブラッシュアップされた、ってことで期待してましたとも。

期待を超える再演になっててすごくうれしかったわ~

次々と現れる強敵と闘っていく原作の熱さはそのままに、命ひとつの尊厳や、市井の人々の苦しみについて改めて考える作品になっておりました。


 

あらすじは有名すぎるほど有名なので割愛。

ミュージカル版は登場人物を絞っていること、エピソードを担う人物が変更になってることなどありますが、さほど大きな改変はなし。

全編通じて感じたのはテンポと緊迫・弛緩のバランスの良さでした。

グランドミュージカルらしい重厚さと、外連味たっぷりの演出がほんっとにバランスよく共存してたと感じます。

ミュージカル作品で「ひでぶ!」つって内臓飛び出す(しかも拍手おきる)とは思わないよねw

あの飛び出したヤツ、毎回エアバッグみたいにしまうんだろうな・・・と思うとちょっとジワる

演じる方々ほんとうに、ほんとうにお疲れ様でした・・・!

前方席で観られた時、役者さんたちがあちこちアザだらけなのが見えて胸がギュッてなりました。

命をかけて戦う男たちの話なので観てる側も力むし、痛そうなワザやらスピード感あふれる動きやらでハラハラするし。

演じる人はもちろん観てる方もカロリー消費すごかったと思うよ(笑)


 

プロジェクションマッピングの美しさには冒頭からため息が出る。

満点の星空や闘気オーラ、分身するリュウケンやケンシロウの飛び出す拳も、ここぞというときに効果的に使われてて大迫力でした。

ジュウザが歌う「ビーナスの森」での木々のマッピングは圧巻。

オーチャードホールの後部座席で観たときは劇場中が緑に光ってて本当に幻想的でした!

劇場の規模としてはキャナルシティの方が好きでしたけどね。オーチャードホールは奥に深くて舞台が遠いw

 

北斗の拳の魅力のひとつには、古武道的様式と、中世ヨーロッパのグロテスクさをミックスしたような世界観もあると思うのよね。

それを舞台上で表現するには、セリフの説得力が重要だと思うの。その点ほんとーーーに役者さんたち素晴らしかった。

北斗神拳3兄弟はもちろん、拳士の方々の古めかしいセリフの明瞭さが気持ちいいったらなかったわよ。

 

キャストについて少しずつ

ケンシロウの大貫勇輔さん、とんでもなかった・・・素晴らしかったです。初演もビックリでしたが再演は本当に度肝を抜かれました。

一幕ラストのケンシロウ覚醒ダンスは息をするのも忘れる緊迫感でしたし、目を離したくない!と思わされる美しさ。

現時点でケンシロウができるのは大貫さんしかおるまい、と思うと同時に、大貫さんといえどこの演目を昼夜二公演やらせるホリプロ鬼やと思いました(忌憚ない意見

この作品がずっと上演されていくとして、大貫さんの後はビリーエリオット卒業生が担うのかなぁなどとぼんやり考えちゃった。

飛べば滞空時間が長いしどんなに動き回っても足音しないし、大貫さんの周辺だけ重力違うのか?と思うような動き。

それに加えて優しいがゆえの苦悩、託され続ける辛さの表現力も増していて、ケンシロウの繊細な人間性を感じることができました!

ぜひまた演ってほしいです~ご本人はしんどいでしょうけれども。続投待っちゃいます。

ユリアのおふたり

栄養状態が悪いはずなのに髪も肌も美しいユリアは原作通り ←

平原綾香さん、歌声が神がかってました。ええ、いつものことですけどね~。「氷と炎」のソプラノ、鳥肌立ったわ~!

今回は動きもたおやか、優雅でいっそう素敵でした。マミヤの村でのダンスはめっちゃ艶っぽかったわん。

すべてを包み込み癒すユリアでありました。

May’nちゃんユリアは、若々しく力強いユリアでした。すんごく綺麗だった~!元気いっぱいで余命短くはなさそうw

てか「ジャック・ザ・リッパー」の時も思ったけど、May’nちゃんって気風がいい印象。たぶんご本人がそうなんだろうなぁと思う。

慈しみももちろん感じるけど、男たちにハッパをかけてそうなユリアで好きだったわ~。

ラオウのおふたり

福井晶一さんラオウ、だ い す き でした!威圧感存在感に圧倒されます!

ラオウは見得を切るような動きが多いんだけどさ、いちいちキレイでカッコいいの~もうもうさすがでした。

二幕、拳王軍のダンス(シンがめっちゃかっこいい)の時は歌わないけど最後にキメがあって、歌舞伎の型みたいで痺れたわ~

冷血なようで表情豊か、誇り高いラオウでした。

そうそう、ジュウザに「南斗最後の将」の正体を聞こうとする時の

「ふっふっふ聞いてやるぞジュウザ。うんー?(耳を寄せる)」

って流れがツボでした(笑)

永井大さんラオウは劇場では1回しか観れなかったのが残念。背が高くスマートなのでめっちゃカッコいい!

やんちゃな兄ちゃんって感じでヒリヒリしました。お歌は正直うーん。って感じるとこもありましたけど、格闘の動きに説得力があり素敵でしたよん。

非情さより焦りや痛みを感じるラオウでした。

シンのおふたり

植原卓也さんのシンも大好きだった~

粘度の高いナルシストで、あんなにスカしてるのに最後はもう惨めにズタボロ。見てて感情移入しちゃうったらないよ!

手足が長くてしなやかなので、ダンスが映えて素敵でした。

上田堪大さんは今回初めまして。型がすごい綺麗でかっこよかった!

堪大さんシンからは、有能管理職的な印象を受けたのが面白かったなぁ。

教養ありそうで、健康的なシンでした(って書くとたっくんシンが病的だったみたいだな・・・いやしかし否定できん←)

ジュウザのおふたり

伊礼彼方さんジュウザは「伊礼彼方」でした。以上。(オイ

ミス・サイゴンと同時進行でこの舞台に出るってすごいよね?!

華やかでまさにスター!なジュウザでした。

上川一哉さんは初めましてでした。劇団四季の方だったんですね。声が色っぽかった~

なんとなく王子風な印象を受けるジュウザでした。

レイの三浦涼介さん

あいかわらず美人でした(まずそこ?

いや本当にさ、今回美女のフリをして悪党を釣るシーンがあったんだけど、フードからチラッとのぞく顔がマジ美女なのよw

初演に観たレイが上原理生さんだったもんで、今回りょんと聞いて

「細っこすぎないか?!」

と思っちゃった。でもあの美女シーンがあってすごい納得w

レイがケンシロウに託す、あの熱く崇高なシーンがあってこそ一幕ラストのケンシロウ覚醒が活きましたよね~すっごいよかったなぁレイ。

マミヤの清水美依紗さん

マミヤが一番原作と違うのかな。原作ではマミヤはユリアとうりふたつ、性被害にはあってないし、武器はボウガンじゃなくてヨーヨーみたいなやつ。

あ、ハイヒールブーツを履いてるのはそのままでしたw

セリフが明瞭で聴き取りやすかったわ。レイとの別れがすごく切なかった~表情がどんどん変わっていくのよね。

あと、ビーナスの時すっごいかわいかったわん。

 

さてそして

私の愛する小西遼生さんが演じたトキ。

演出の石丸さんが、キャスト発表の時かな?「滋味深く」演じてくれるだろう、ってコメントを寄せていましたが本当にその表現がぴったり!

ただ献身的なだけじゃなく、厳しさも赦しも内包したトキで本当に素敵でした~ぁぁあ!

「悲しみと優しい強さ」表現の第一人者と勝手に思ってます。自慢です!(ただのファン

レイと共に歌う「願いを託して」がすんごく美しくて耳が幸せ。

初日にワイヤーで逆さになるのを観たときはびっくりしたw

過去作からワイヤーアクションは慣れてるだろう、とは思うけど。それにしても本当に動きがひとつひとつ美しくて惚れ直すわ!

遼生さんだけじゃないけど、男性陣みなさん身体がムッキムキでえらいことになってましたね・・・個人的には舞台俳優がマッチョ化する流れは止めてほしい・・・

そこは小野田龍之介くんに任せてさ(違

 

原作やアニメでは感じなかったことがひとつ。

登場人物全員が愛し求めてやまないユリアは、漫画やアニメだとトロフィー的なものだなと思う。

血統の良い美女をわがものにするのはステイタスというか。

でもミュージカル版ではね、ユリアって「赦し」の象徴だと感じるんですよ。

それぞれが信念をもって「強さこそ力、そして正義」として生きてるけど、その行動が赦されるというか認められるというか。

「しかたないこと」として誰かに承認してもらいたい気持ちがあるんじゃないか。

ユリアに受け入れられる=赦しを得る、そこに安らぎがあると信じてるフシがあるなぁと感じました。

まあ、ユリアは暴力や略奪を受け入れたりしないし、そもそも強い男が好きとかひとことも言ってないけどねw

 

ミュージカル化すると聞いたときは大丈夫なのか?と思った北斗の拳でしたけど、初演ももちろん、再演はもうとんでもない仕上がりで楽しませてもらいました。

繰り返し上演される作品になってほしいし、この作品を支えられる役者さんが次々と出てきてくれるのを楽しみにしたいです!

明日(2022年10月16日)まで観られる大千穐楽の配信、これから観ようと思います~

FONSよ永遠に!

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