きものを着るひとになった話

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忘れたころに更新するスタイルになっておりますが、2024年もどうぞよろしくお願いします。

2023年、どんなことがあったっけと思い出してたんですけどね、一番大きなことは

「きものを着るようになった」

ってことでした。きもの、和服ですよ。これまで全く縁がなかったのに、59歳にしてなんで手を出したのか?

実は「縁がなかった」ってところにポイントがあったのでしたw


和もの はね、ずっと好きだったの。若いころから。風呂敷とか手ぬぐいも大好きだし、時代小説も好き。江戸時代の江戸風俗にも興味があって、染めや織ものの技術を紹介する本や映像も、たくさん見てきた。

でも衣服として「きものを着たい」と思ったことはなかったんよね。実際、成人式に借り物の振袖を着せてもらったことしか、着た経験がなかったし。

それがなんでまた突然、「着てみよう」となったのかと言いますとですね、わたくしには元々、何かを仕切りなおしたいときに、新しいことを始めてみるという癖があるのですよ。

リセットするために、それまで全然やったことがないことに手を出してみる。そうすることで新しい人間関係や仕事のツテができたり、無理だと思ってたことに手が届きそうになったりするのが面白い。

もちろん、手を出した結果、続いてるものもあれば続かなかったものもあるし、要らん関係性が出来て切るのに苦労したりもしますが(笑)、まあ悪い癖ではないと思ってます。

で、今回はそれが「着付け」だった。きものを自分で着る、着て出歩くことが、どのくらいの難しさなのか味わいたいと思ったのよね。

もうひとつ、私の愛する小西遼生さんの和装の所作が、あちこちでめちゃめちゃ褒められてたってこともあった。私も和装できれいに動いてみたい。

推しと同化した気分を味わいたいという気持ち悪いオタク心なれど、教養を高めることになったならいいじゃないか。なッ。


んでまず、どこで習うか考えてみた。母の介護の都合もあるので、そうそう遠くまでは通えないから近場がいい。電車で30分以内に到着できるところならいいかな~

などと調べているうちに、ふと最寄り駅前に呉服屋さんがあるのを思い出しまして、どこかお教室知らないかしらと聞いてみたところ「うちで教えますよ」という。即、通うことにした次第です。

歩いていけるところに教室があってよかったな~先生方も丁寧で上品、お召しになっているお着物も帯もカッッコよくてステキ~!と数回通ってみたらですね。

あれ?

きものを着るのって意外と 難しくないんだな?

と、思えまして。

もちろんね、お茶席や披露宴に呼ばれるとか、なんかの受賞パーティに行くとか、そういう時にビシッとキマる着付けは簡単じゃないんだけど、私の日常のおでかけ(=お芝居を観に行く)に着るくらいのことなら、別にそんな難しくないんですよ。

それですっかり嬉しくなっちゃって、ドンドコ着るようになったというわけです。

きものって高いじゃんねと思ってたけど

さて、きものを着るためにはきものを買わねばなりません。のみならず、着付けのための小物やら肌着やらを用意せねばならぬ。

教室に通うんだからお月謝もあるじゃん?

すっっごいお金かかるだろナァと思って始めたんですけど、私が通ったお店は月謝が超絶安くて、最初の12回は無料、次から12回が6千円。

最初に着付けのための小物や肌着を買うんで2万円くらい。きものや帯は貸してもらえるけど、私は自分のを使いたかったので買いました。それが3万円くらいかな。安い(笑)

猛烈なセールスに遭うこともなく、実になごやかに教室に通えたのよね~。

で、一応自分で着られるようになってから、古着屋さんに行ってみた。そしたらね~、リユースのきものって、すんごい安いのね。

希少なものや状態の良いものはそれなりにするけど、それでも数万円くらい。新品の反物であつらえてもらったら40万とか50万とかするものが、1~2万円で買えたりするのでちょっとビックリします。

私はもともと着道楽で、服も靴もバッグも大好きなもんで、さんざん買い物してきましたけど、これまで買ってきたお洋服たちよりきものの方が安く買えるのは衝撃でした。

正絹のきものが3千円で買えたりするんだよ?どうかしてない??

今のところ新品は洗濯機で洗える化繊のものだけ買ってて、高くても2万円くらいかな。

化繊でも絹と遜色ない見栄えのものもあって、それは10~20万円くらいするんですけどね。そういうのは買ってない。

というわけで、お洋服を買いまくっていた頃より、今は服代がかかっていないのですw

とはいえ、すっっごいエエやつもいつか買いたいですけどね。職人さんに対価が払えるように。

むしろ、お金がかかるのは手入れのほうね~。正絹は自分で洗えないので専門の方にお手入れしてもらうのね。それが数千円かかる。

お洋服と違って着るたびに洗う必要はないけど、シーズンごとに着たものをお手入れに出すだけでも、なかなかのコストになりますね。

和装漫画も面白いよん

↓気に入って読んでる和装漫画はこれ(PRじゃないのでリンクしてません

さとり世代の「さとりちゃん」がきものと女道(?)を極めようと奮闘するお話。さとりちゃんに師匠と懐かれた美女・銀太郎さんの過去も気になる作品。たのしいよん

↓あとこれ

なんか大きさが揃わなかったなw

こちらはグッとカジュアルな「ふだん着としてのきもの」な感じ。面白くてかなり笑えるんだけど、呉服屋さんの葛藤なども描かれていてなかなか興味深いです。


そんなこんなで楽しんでおります、きものライフ。雨の時はどうするとか、防寒・暑さ対策は?とかはその都度調べたりしてる。いろんな方がいろんな工夫をしてて、そういうのを知るのもたのしい!

2024年はあちこちに、きもので出没いたします~どぞよろしく。

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