舞台「ラディアント・ベイビー」を観てきました

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2016年6月、シアタークリエで上演された「ラディアント・ベイビー キース・へリングの生涯」を観てきました。

東京千秋楽の直前に、主演の柿澤勇人さんが怪我されるというアクシデントがあり、大阪公演は中止に。

私はたまたま、そのケガした回を観てました。

芝居の冒頭、キース役の柿澤くんが高くジャンプするシーンがあったんだけど、その直後から様子がおかしかったのね。

右足が思うように動かないみたいで、痛そうだなとは思ってたんだけど、まさかアキレス腱が切れたとは思わなかった。

それでもすべて演じ切り、その日のソワレも次の日の千穐楽も出演したのには頭が下がります。今は順調に回復されているみたいですね。

 

さてラディアント・ベイビーですけど、キース・へリングの絵を目にしたことはない、って人はあまりいないかも。ユニクロの製品のモチーフに定期的に使われているし、色んなところで目にするからね。

私もそうだったんだけど、大勢の人の前に出しても問題なさそうな絵だけが多く使われてる、ってことは知らなかった。

彼の絵は、もっとメッセージ性が強いものだったのね~。

 

物語はキース・へリングが生まれた時から、幼少時代、そして進学のためNYへ出て、地下鉄の広告版にチョークで描いた絵をキッカケに世間に認められる。

やがて求められるアートと自らの芸術観のギャップに悩み、AIDSを発症してから物凄い勢いで作品を残し、やがて31歳で亡くなる。

までを、ものっっすごいスピードとテンションで綴っていくものでした。熱量もすごいし、圧倒されるような歌声やダンスで熱狂的な気分になったけど、おばちゃんにはちょっと忙しかったかな~。

そして個人的には、説明過多と感じる部分がすごく多くて、ちょっとイラついたの。もっとそぎ落とせたんじゃなかろうか、と思った。

不安定に疾走し続けるキースの心情を表現するにも、もう少しこちらに想像させて欲しかった。このへんは好みの問題かとも思うけど、おびただしい情報を浴びせられてしまうと、自分で膨らませる余地がなくてつまんなく感じてしまうので。

 

役者の皆さんはアンサンブルさん・子役ちゃんも含めて本当に素晴らしくて、芸達者な人が多くいるもんだね!って感心した。歌はもう、本当に気持ちよかった。

キース役の柿澤くんも、恋人のカルロス役の松下洸平くんも、ちゃんと踊るのを初めてみたけどステキだったーでもツェン役の平間壮一くんがダントツだけど。壮ちゃんのダンス久しぶりに観たけど、相変わらずキレてて好きだったわ~。

そして洸平くんがとんでもなくエロ いや色っぽかったので驚いちゃった。すっかり大人になって・・・(どこの立場で発言

なんか、「スリル・ミーで『彼』が出来るんじゃないか」と思うような色気でした。分かりづらいぞたとえが。ま、とにかく今後に一層、期待したい。

 

私はキース・へリングがAIDSで亡くなったのを、なんとマドンナのコンサートで知ったという人なので、あまり多くを知りませんが、この芝居を観てるとキースは

「居場所を探し続けてた人」

なんだろうなって感じた。それも、ずっと急いでたように思う。芝居の疾走感がそう感じさせるのかもしれない。生まれ故郷の田舎から、NYという混沌の大都会に出て、ゲイであることもオープンに暮らしたけど、理解されたのかは疑問。

あまりにも多くをいっぺんに望んで、フラストレーションが大きかったんだろうな。キースは病気で長く生きれないであろうことを自覚してるからだけど、そうじゃなくても必死で生きると時間って足りないよね。

あ、それでなのかな。ゲイの人って、ストレートの人に比べて、パートナーを探すことに真剣な印象があるなぁ。相手を漁ってるのとちょっと違って、自分と深く理解し合える人を、一日も早く見つけようとしてる感じがする。って、知ってる人の範囲の印象だけどね。

 

私はたまたま、若いころにゲイと知り合う機会が多かったのね。彼らは恋愛・性欲の対象が同性だってだけで、他はなんら、ストレートの人と変わりないってことを知れたのは、ラッキーだったと思ってます。

ストレートにも変態はいるし、ゲイにもいる。ストレートがゲイを毛嫌いする一番大きな理由は、自分が性の対象になってたらと考えると気持ち悪い、ってことだそうだけど・・・

ゲイに限るの?それ??(笑)

ストレートにだって、いるじゃんね。お前だけは勘弁だってヤツとか。なんかアプローチが土足な感じの人とかさ(笑)

話が横滑りしたな~。キースはそれでも、ツェンとかアマンダ(知念里奈さん)とか、才能に惚れこんでくれた人たちにも恵まれたし、幸せだったのにね。

AIDSにさえならなければ、それを実感することも出来ただろうに、と考えるとちょっと残念。

そんなことを考えちゃうお芝居でした~

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