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自虐の詩 人間らしさが抱える粗暴さ

「自虐の詩」が映画化されるなんて15年前には思いもしませんでしたねぇ。

しかも中谷美紀主演ですよ!ううむ。

「嫌われ松子の一生」に続いて、「幸福に生きることは幸福か、不幸に生きることは不幸か」という、人が幸福と感じる条件は他人には決して分からないぞテーマの映画出演ですな!

中谷美紀嬢はかなり好きな女優なので、期待します。

「自虐の詩」を読んだことがない夫に、「面白いの?」と聞かれてとっさに答えがでなかったわたくし。

面白いんですよ?面白いんだけど、「面白いから読んでごらん」と人に勧めるのはためらわれる面白さ。

西原理恵子氏の「ゆんぼくん」が、破天荒なギャグ漫画からどんどん叙情的になっていったように、「自虐の詩」も最初は社会の底辺ではいずって生きる人たちのトホホな日常の風景が、中盤移行、幸江の回想とともに感動が深まってゆきます。

絵柄は好き嫌いがあるかもしれないけど、シンプルな線で読みやすい。

わたくしはこれと「良家童話」のなかの「世直し源さん」が好きですね。

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