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凡人として生きるということ

「うる星やつらビューティフル・ドリーマー」は、アニメ映画史に残る傑作だと思っていますが、その監督を務めた押井守氏は、その後あまりヒットを飛ばしていませんでしたね。

世界的に注目されたのは士郎正宗氏原作の「攻殻機動隊」を撮ってから。

その続編である「イノセンス」は日本のアニメで初めてカンヌ国際映画の正式ノミネート作品となったという、巨匠でございます。

作るもの作るもの難解で厭世的なので、その文章もどんなにか難解でひねくれているかと思いきや、意外とまっとうで、シンプル(笑)

「作品は好きだけど、押井氏個人はどうかな」

と思っていた私ですけど、大変好感がもてました。

もう今後は、堂々と「ファン」を名乗らせていただこうと思います。

さて、のっけから「(現代の日本に限っていえば)若さには価値などない」とやってくれる押井氏。

「えっ、若いってステキなことじゃありませんか!」

と、もう若くもない私は思ってしまうのですが、価値がない理由を説明されると、アラ不思議。

「ほんとだ。若いってことには、何の価値もないや」

非常に納得がいきます。

そして、20代のうちに楽しかったことと、40代の今楽しいことの質の違いに、今さらながら気づきます。

あたしも大人になったじゃないの。

「友情は美しいものではない」

「嘘をついてはいけないというのは嘘」

世の中で真実と思われていることは、実はビミョウに嘘だったりする。物事の本質を探れば、それはおのずと見えてくること。

そしてこれが大切なんだけど、「嘘だからといって、覆す必要もない」。

この点について、押井氏は淡々と語っています。

掲げた理想に間違いはなくても、それをシステム化しようとすると、間違う。

生真面目な民族性だからこそ、いいかげんに生きよう。

自由な凡人として生きる道を選ぶ、中途半端な民主主義に生きる現代のオヤジが、若い世代に伝えたい「考え方」を語る押井氏、なかなかカッコいい。

閉塞感、劣等感に苛まれている若い男の子たちに、ぜひ読んでもらいたい本です。

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