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スリル・ミーについて忘備録的に書いておく

ミュージカル スリル・ミー2014年公演で感じた事について書こう書こうと思っているうちに、どんどん時間が経ってしまいました。

アタマが整理できるまで待っていたら3年くらい経ちそうな気がしてきたので、まとまらなくても忘備録的に書き留めておこう、というわけで書きはじめております。

演劇の内容を語る前に、個人的な反省点として

「写真セット買いすぎだろ」

という点がありました・・・いや、写真だけじゃないんだけどね・・・

だって劇場に行って写真飾られてるの見たら、買わないわけにはいかないじゃないの!!

そう思うでしょう!?(背後で夫が青く)

まったく、お友だちと食事したりお茶飲んだりした分も考えると、公演中 天王洲にいくら落としてきたことやら。そういう方は少なくなかったと思います(笑)

私は埼玉在住だから、交通費はさほどかかってないけど、遠方から劇場に通った皆さまはもっとだもんね。うちの旦那さまも

「イケメンの経済効果ってすごいんだなぁ」

と感心してましたわ。目つきが死んでたのがちょっと気になるところですけど、気付かなかったことにします。

 

さてここからはネタバレ気にせずに書きますね。思いつくままに書くつもりなので、話が前後すると思いますがお許しを。(※あらすじについては前の記事でお読みになってね)

冒頭、「私」の独白で、「彼」が自分を置き去りにして、どこかへ行ってしまったりするのはゲームだった、というのがあったんだけど、10日・11日の公演あたりでは、私はどうも違和感を感じてたの。

と、いうのも、1・2回観た感触としては、「彼」は「私」から離れようとしてたんじゃないのかな、と感じたから。

でも回を追うごとに、「やっぱりゲーム(というより、自分に夢中にさせておくための手管)だったのか」と感じるようになった。倉庫に火をつけた後の会話で

「ずっとレイって呼んでくれなかったじゃないか」

「そう呼んで欲しいって分かってたからな」

の、後の

「なんて意地悪なんだ」

が、回を追うごとに嬉しそうになってたから。で、

「それが欲しいんだろう」

・・・私にもください!!(何を)

つい取り乱してしまったわ(汗)すみません、大好きなんですここ。

 

つかみからドS全開な「彼」なんだけど、サディスティックな振る舞いはきっと「私」に対してだけなんだろうな、という印象も。

このへんのさじ加減はペアによってかなり違ってたと思う。彼方さんの「彼」は包容力のある大人って感じがして、あまり意地悪な印象じゃなかった。柿澤くんの「彼」はなんかヤンキーの先輩みたい(失礼)で、意地悪というより、始終いろんな事にイライラしてる感じ。

遼生さんの「彼」が、私には一番いぢわるに見えた。見た目から受ける印象もかなり、影響があるのかな。遼生さんは怜悧な美貌の持ち主だからね。

お友だちとも話してたんだけど、遼生さんの「彼」はとにかく優雅。そして冷たい。彼方さんと柿澤くんの「彼」には、陽の光と体温を感じるのよね。「私」以外の他の人に、どんな風にいい顔してるのか想像がつく。

でも遼生さんの「彼」は月光みたいにひんやりしてた。そして寂寥感ハンパない(笑)

だからところどころ、「私」に対して切ない顔してるように見えて、「彼」の気持ちについてこちらが深読みしてしまう。結果、不可解極まりない「彼」になってたと思う。

私は遼生ファンだから、遼生さんの演じた役を悪く思いたくないんだろう、とお思いの方もおられるかも知れませんが、不思議なことにこれね、どの「彼」も魅力的なのよやっぱり。

あんなに酷くて情けない男なのになんで?とも思うけど、考えてみればこの話、「彼」に全然魅力なかったら成立しないよね(笑)

具体的にどこが、とは分からなくても、「私」がすべてを捨てても一緒にいたかった人は、やっぱり悪魔的に惹かれる人でなくてはならないと思うし。

どんな点がそうなのかは分からないけど、観ている側がそう感じるように、セリフや演出で仕掛けられてるのかなぁ、って思ったりしました。

 

ペアによって感じ方が違うといえば、ふたりから何を一番強く感じるかも違ってたのも面白かった。

遼生さんと洸平くんのペアからは、「私」の恋心を一番強く感じたけど、彼方さん万里生くんのペアからは、意外なことに「性愛」を一番強く感じたのよね。

意外というのは、私は万里生くんがあんなに色っぽい子だとは知らなかったので(笑)もっとも、スリル・ミーを初演から観ている方のお話によると、2014年版の万里生「私」は、特に色っぽかったらしいですけどね。

窃盗の後、「私」の求めに応じた行為のあとも、万里生くんの「私」は上機嫌。洸平くんの「私」にはなんだか虚しさがあったように感じて・・・そうそう、それもあって、洸平くんの「私」からは、あくまでも「彼から求められたい」っていう欲求を感じたのよ。

実際、どっちがどっちを抱いてるんだか分からない描写になってるけど、洸平くんの「私」は「彼」に抱かれたいと願ってる印象だった。万里生くんの「私」は抱いてますか?って感じがした。ワタシ的には。

ここのシーンの松也さんの「私」は、万里生くん「私」と近い感じがしたかな。情念めいたものをもっと強く感じたけど。

松也さんの「私」は・・・あの、とても失礼だったら申し訳ないんですけどね、松也さんの「私」は「彼」役が誰でも関係ないように思えました。

というのも、松也さんうますぎるのよ。身体の使い方も発声のしかたも・・・他にもなんとも表現できないけど、なんだか異質で目が離せない。決して柿澤くんが下手なわけじゃないのに、松也さんをずっと見ちゃう。

なんでしょうね?あの引きずり込まれる感じ。芸事のお家に生まれついた人ならではのものが、やっぱりあるのかしら。なんて考えながら観てました。

 

お話の内容としては、「私」の愛のこじらせ具合がポイントなんだろうなと。愛が理想通り、相手に求めず注ぐものであれば、苦しまずに済むのにね。

「私」の、恵まれた人特有の鈍感さが「彼」を逆なでしてるなーと感じるところもぽろぽろあるし。

脅迫状を作ってる時、「彼」が珍しく世間話めいた話をするところもそう。「私」が何か言うと、お前の声なんて聞きたくないとばかりに「黙ってやれ」とか言う「彼」が、自分から

「俺が誘拐されたらオヤジはどうするだろう」

と話し出す。「身代金を払うよ」「金持ちなんだし当然だろう」までは良かったけど、

「うちもきっと出すと思うよ」

と余計なことを言う。

「そりゃそうだ。お前は自慢の息子だもんな。うちはどうかな。金を出したとしても俺のためじゃない、世間体のためだ(怒)」

「見殺しにはしないよ」

それは言っちゃダメ!!(悲痛)

「彼」の心の奥にある、家族に疎まれているという負の気持ちを、えぐり出す結果になってるぞ、と。「私」はちょくちょくそんな風に、「彼」の気持ちを逆なでしてるんだろうなぁと感じる場面でした。

 

「私」は「彼」と一緒にいるための計画をどこで決意したんだろ。弟を殺すと言い出した彼を必死で止めたら、子どもを殺す、ってことになっちゃったあたり?

自分には彼を止めることが出来ない。会ってもらえなくなるのが何より怖いから。だったらやらせてしまってそれを利用しようと考えたのかな。

いずれにしても、子どもを殺してしまった後、ずっと怯えていたのは罪が発覚することにではなく、計画が頓挫してしまったらどうしよう、って点にだったように思う。

死体が発見されなかったら。警察がメガネを発見できなかったら。特徴のあるメガネなのに、特定してくれなかったら。

その点に怯えてはいたけど、子どもを殺してしまったことについては、後悔していないように思える。とはいえ、実際に人が死ぬところを見たら怖いだろうし、後戻りできないとこへ踏み込んだ、という恐怖心も確かにあったんだろうけど。

審理委員会の「心から反省していますか」という質問にも、

「あんなことが起きなければ、どんなに良かったか」

と、どこか他人事のような返答で、あまり反省しているようには感じない。止められたのは「私」だけだったのにね。

 

「私」は完全に同性愛者だけど、「彼」は女性とも遊んでる、という点も色々考えてしまうところ。「彼」は基本的にストレートで、「私」を思い通りにするために関係を結び、虜にしてるんだろうとも思えるけど、一方で

「そんなに思い通りに同性に快楽を与えられるもんなの?」

という疑念もわいちゃう。だって難しいじゃん、特に男性はさー、ゲイじゃなきゃ、同性相手に行為可能な状態にならないってこともあるだろうし(下世話)

だから、今は利用することが最重要項目だけど、過去には気持ちが「私」に向かってた時期があったのかもしれない・・・とか考えちゃう。そうであって欲しいという、個人的な願望かもしれないけど。

そういや、今思い出したけど、昔(30年近く前)知り合ったゲイの男の人は、恋愛は女の子とするけど、性欲を感じるのは男に対してだって話をしてた。

精神的な恋愛は女の子とするし、性交渉もあるけど、男を抱くときの方が興奮するって言ってて、まだうら若かったわたくしはショックを受けたものよ。

「彼」の場合はそうじゃないだろうけど(笑)

もうひとつ、他のゲイの人の話を思い出した。その人は女を知る前に職場の先輩に(板前さんだった)男を教え込まれてしまい、後天的にゲイになったって話してた。

ゲイって生まれついてのものって決まってないんだ、と知ってやっぱりそれもショックだったなぁ。

って何の話でしたっけ?スリル・ミーと全然関係ないとこへ着地してしまったわ(汗)失礼しました。

そうそう、スリル・ミーの開演前に、見どころを聞かれた俳優さんたちが「キスシーン」とか答えてて、それを聞いた作品ファンの方々が

「決して美形の男がイチャコラする話じゃないんだよ!!」

って訴える、というのがありましたね~。俳優さんたちの答えにはテレもあるんでしょうし、実際、キスシーンは重要だったと思うから、見どころのひとつと言ってもいいんじゃないかしら(笑)

劇中、最初のキスシーンでは「私」が「彼」の腕にしがみつこうとしてかわされるけど、最後の方、懐柔しようとするキスシーンでは「彼」の腕を持ち上げてすり抜ける。

「私」と「彼」の立場が逆転していく流れの中での、大事なシーンよね。

このシーンで、いわば最後の手段が効かずショックを受ける「彼」も、その直後に「私」が

「なんでもしてあげる」

と歌ってほ────っとする「彼」も、遼生さんの表現が一番好きだったわ~。ファンの欲目かも知らんけどね(笑)

 

予想通り全然まとまりのない話ですみません。とにかく楽しみました、2014年版のスリル・ミー。生まれて初めて遠征までして観ちゃった舞台でした。

終わったばかりですが、また公演されることを願っています。その時にもぜひ、遼生さんが出演されますように~。

再演までは、スリル・ミーのライブ盤CDをリピートしておきたいと思います。3ペアとも発売されてますが、歌声を聴くだけでもそれぞれの違いを実感できますよん。

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  カテゴリー:映画・観劇  



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