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秘薬絶頂丸 そんな昔からあったものなのね

阿部牧郎氏の”大阪の江戸時代官能小説”が、「町之介シリーズ」で大変気に入ったわたくし。

これはどうかな~、ということで読んでみました。

合薬屋(薬を調合して売るお店)を営む沢松屋直右衛門。

お得意さまのご隠居に頼まれた秘薬を作るため、さまざまな女性達と情を交わすが、彼には秘めた志があった・・・。

阿部氏の官能小説は読んでも胸が悪くなりません。

それは好みの問題もあるだろうけど、ひとつは登場人物が非常に明るく前向きだから。

性に関することは特にあっけらかんとしていて、男も女も楽しんでいる。まぁこれは官能小説だから当たり前と思うかもしれないけど、実はこういうのって少ないのですよ。

たいてい、どちらかが背徳感に苛まれていたりするのね。それがまぁ萌えるのかもしれないけどさ、あんまりぐちゃぐちゃ悩んでいるような描写が続くと、

「だったらやめとけや!!」

って気になってしまうのねぇ(短気)。

あとは脅されて嫌々従っていたものが、次第に快楽の虜になって・・・っていうパターンも、大嫌い。

「嫌なものはイヤじゃ!それは男の都合のいいように、変化なんかせんのじゃ!」

と叫びだしたくなります。

そこへ行くと阿部氏、そんな表現はまったくありません。

この「秘薬絶頂丸」には、若いお妾のために、なんとか交合可能になろうと必死になる70近いの爺さんが出てきます。

そこで「色々薬も試してみた」と媚薬が出てくるのがびっくり。

以前吉原が舞台の小説(付き馬屋おえん)を読んだときにも出てきましたけど、本当に江戸時代にも、バイアグラみたいな薬ってあったのねー。

いくつになっても男でいたいのはまぁいいけど、身体がいうこときかなくなったんなら、よせばいいのに。

と思いながらも、その固執する姿に哀れと可愛らしさを感じてみたり。

直右衛門がなぜ薬屋になったのか、その胸に秘めている志とは何か。読み進めていくうちに徐々に明らかにされる物語にも、惹きつけられます。

官能小説なんて読んだ事ない、という人にもオススメですよん。

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